エテレイン
3人してなんでこっち見るの?
早く進行してよ。



フォンの子たちも、3人の行動を不思議そうにして見ている。



「今日は報告があります。」



私から視線を外した森は、マイクをスタンドに挿しながら話を切り出した。



改まった声音に観客はざわつき始める。



「そこの、入口の近くで壁によっかかって腕組んでる女が今日から俺たち、エテレインの専属作曲家になりました。
名前はイチカです。
もちろん、これからもエテレインは変わりません。・・・これからも応援よろしく。」



3人が、頭を下げるとこの場は拍手で包まれた。



何を勝手なことを!
私はやるなんて一言も言ってない!!



「じゃあ、最後の曲。聞いてください。
君に応援歌!」



八木のカウントで曲が始まる。



さっきのような穏やかな気持ちはもうない。
きっと今はどんな曲を聞いても、心は落ち着かないと思う。


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