エテレイン
『母が、アソコのオーナーと知り合いなの。
専属の話、母が私を推したのよきっと。』



お母さんが言うことだから。
失敗しないだろうって思った。



『だから、引き受けた。
母を通していなかったら絶対に引き受けてなかったよ。』



「つまんねぇな、お前。」



馬鹿にしたように鼻で笑った森は、「じゃあ俺こっちだから」と言って私に背を向けて帰ってしまった。



私は暫く動けないでいたけれど、だんだん腹がたってきた。



家に帰っても怒りは収まらず、そのままふて寝をして朝を迎えた。
< 17 / 43 >

この作品をシェア

pagetop