エテレイン
上を見ていた視線はどんどん下がって、地面へ。
ずっとこのまま。
進路は後回しにして1曲作るこの瞬間で止まってしまえばいいのに。
ずっと、モノクロの世界に。
「半月は、やがて満月になる。
誰が見ても綺麗だと感じる。」
森の瞳には、半月が映っている。
「お前だって、いつかは動く。
確かに平らの道かもしれないけど。
いつかは必ず、転ける。
その時は・・・。」
1度そこで言葉を切って、私にまた視線を変える。
つられるように私も顔を上げる。
「その時は、手を貸してやるよ。」
右手を差し出して森は綺麗に笑った。
出会った時のように、イタズラな笑みでも馬鹿にした笑みでもない。
安心する笑み、森の歌声を聞いた時のように心が落ち着く。
『・・・ありがとう。』
おずおずと手をポケットから出して、森の手に重ねた。
森の手は凄く暖かった。
ずっとこのまま。
進路は後回しにして1曲作るこの瞬間で止まってしまえばいいのに。
ずっと、モノクロの世界に。
「半月は、やがて満月になる。
誰が見ても綺麗だと感じる。」
森の瞳には、半月が映っている。
「お前だって、いつかは動く。
確かに平らの道かもしれないけど。
いつかは必ず、転ける。
その時は・・・。」
1度そこで言葉を切って、私にまた視線を変える。
つられるように私も顔を上げる。
「その時は、手を貸してやるよ。」
右手を差し出して森は綺麗に笑った。
出会った時のように、イタズラな笑みでも馬鹿にした笑みでもない。
安心する笑み、森の歌声を聞いた時のように心が落ち着く。
『・・・ありがとう。』
おずおずと手をポケットから出して、森の手に重ねた。
森の手は凄く暖かった。