エテレイン
クリスマス
「それで、タイトルは?
もう本番まで10分ない。」



「そろそろいいでしょ?いちかちゃん。」



「本当は決めてないんじゃねぇの?」



男3人に囲まれる中、私は腕を組んで目を閉じて座っていた。



『・・・』




「寝てる?」



寝てない。
身体がポカポカして眠いのは確かだけれど。
こんな、男3人に囲まれてスヤスヤ寝れる女はいないでしょ。



ぱっと目を開いて3人を見回す。



『タイトルは━━。』



私がタイトルを口にしたら、3人はニヤリと笑った。



「そろそろ、スタンバイして〜。」



それと同時に、オーナーが3人を呼ぶ。



『それじゃ、頑張ってね。』



私もニヤリと笑って3人よりも早くリハーサル室を後にする。



向かう先は、アリーナ。



ちょうど、前のバンドが終わって入れ替えの所だった。



3人が登場する。



最後に立つ3人のステージ。
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