エテレイン
「おつかれ。」



彼らより先にリハーサル室に戻ると思っていたのに、もう3人揃っていた。



『お疲れ様。
カッコよかったよ、3人とも。』



いつも以上にキラキラしてた。



「いやー、まさかいちかちゃんからあんな最高のクリスマスプレゼントが貰えるとは。」



クリスマスプレゼント?
あげた覚えはない。
というか、用意すらしていないのに溝江は何魔を言っているの??



「確かにアレは、プレゼントだな。」



珍しく、素直な八木。



『なにかあげたっけ?』



どんなに考えても、何もない。



「エテレイン。
願いを叶えさせてくれる曲をくれた。」



『え?あぁ・・・』



どうやら、曲のことを言っていたらしい。



表上は、彼らの願いを叶える曲。
君は観客のこと。
私は3人のことを表したつもり。



どうやらしっかり歌詞は伝わっていたみたい。



「さて、それじゃあ帰ろうか。」
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