エテレイン
「そうだな。」



「あぁ。」



なんも惜しげもなく、すんなりと荷物をまとめ始める彼らにポカンと口を開けてしまう。



『ちょっ、いいの?
最後なんだね??』



最後なんだから、もっとしんみりって言うか。
感慨深い場面じゃないの?



「いや、だって。
俺ら3人、今日で離れ離れとかじゃないし。」



ねぇ?と溝江が2人に同意を求めるとそうだなと頷いた。



呆気ないような気もしたけれど、本人たちごそう思っているなら口をはさむ必要はない。



私も、荷物を纏めて彼らに続いてリハーサル室を出る。



「それじゃ、始業式で。」



「じゃあな。」



「気をつけて帰れよ。」



『良いお年を。』



手を振って2人とライブハウス前で別れる。
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