復活！みちのく助産院だより。～私達、大人になりました～

ちょっと！

秋空だわ。ここ、廃墟と化した助産院の屋根裏部屋から見るお空がとってもお気に入りのあだし。午後のteatimeにはもってこいの場所なの。あだしったら、診察に行かない事だってしばしば。そんなある日、あまりの気持ちよさに、屋根裏部屋でTVに夢中になってたわ。そんな時、「ちょっと！ｼﾞラｼﾞラになって。」ｼﾞラｼﾞラっては、砂嵐になったという表現なの。TVは今、クライマックス。あだしは怒り狂ったわ。そして、TVをたたきはじめた。「なんなの？」空耳かしらと思い、またたたきはじめた。「起こさないで！」やっぱTVの中から聞こえてくるの。あまりの突然の出来事であだしはTVから離れた。しばらくすると、画面から手が出てきた。「ちょっと待って！あだしは呪いのビデオなんか見てやしない。貞子。」そんなことを心の中でつぶやいていると、やっぱり中から人が出てきた。「寝てんのに～。」なんだか貞子ではなさそうな雰囲気だった。それよりも、あだしが怒ったのは女が出てきたと同時にあだしのTVがめちゃめちゃに壊れた事にお冠だった。貞子もそこまではしなかったはず。「ごめ～ん。」そんなことを言ってる場合じゃない。大量のポテチが噴き出した。あだしが好きな屋根裏部屋よ。お気の毒さま。