ずっと貴方を想っています。
「まぁねぇ、杏奈ちゃんがお嫁さんだったら平和だけれどねぇ」
「母さん!」「おばさん!」
見事に私たちの遮りの声は重なり、おばさんを含め3人は声を立てて笑う。
逆に私たちは気まずい...。
「ほら、息ぴったりでしょう?」
アランとルークは何度も頷いた。
私たち、別にそんなのじゃないのに...。
むくれた私は無言で夕食を食べる。
そんな私におばさんは微笑んで私の頭を撫でた。
「いたずらしちゃってごめんね。でもね、本心だったのよ。杏奈ちゃんと愛翔の気持ちを差し置いてしまってごめんね。」
おばさんに謝られたら許すしかなくなる。
年齢の割に未だに若々しいおばさんは、ほんとに私たちの扱いが上手い。
「ずるいよ、おばさん。おばさんに謝られたら許すしかなくなるじゃん」
笑ってそう返すと、また笑って返される。
そうやって夕食を終え、私たちは愛翔の部屋に戻った。