ずっと貴方を想っています。
1章

出会い



高校2年の4月中旬。





「杏奈!今日だよね、留学生くるの!」





放課後、幼馴染の神咲 柚羽ーカンザキ ユズハーが話しかけてきた。





「そうだよ!ごめんね、今日はゆっくり話してる暇が無いんだ...あと数十分で来るみたいだから!」





「りょーかーい!また紹介してね」





「りょーかい(笑)
っていうか、当たり前!」





断りをいれて、ホスト生の集合場所まで走る。





お母さんにSNSを入れながら。





着くと既にみんな居て。





「杏奈!よーやく来たか!」





同じホスト生で幼馴染、来栖 愛翔ークルス アイトーの声。





「ごめん愛翔、ホームルームが長引いちゃって」





「別にいいけど、予定だけ確認したくてさ」





受けいれている間の週末は、できるだけ一緒に行動するようにしている。





留学生が男の子だし、私たちが幼馴染で家が隣だし、それの方が気が楽だと思ったから。





ショッピングも、少し街の方まで行くつもり。





母子家庭な私の家では、お母さんが愛翔がいるならって街まで行くことを許してくれたから。





「───それで、この予定でいいんだよな?」





「あ、うん!基本愛翔に任せるよ、男の子が好きな店とか分かんないし、私はお土産店だけ調べたから」





「あいよ。じゃ、これで」





そういってボールペンをしまうと、先生から合図が入った。





「おーい、留学生が来たぞ!自分の留学生の前に立てよー」





「「「はーい!」」」




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