ずっと貴方を想っています。
そして私たちはそれぞれ留学生の前に立った。
うわぁ...改めて見ると、ものすごい美形。
白人特有の真っ白な肌にブルーグレーの瞳。
柔らかそうな金髪に、所々混じった明るい茶髪。
そして、高い身長。
初見でこの感想は申し訳ないけど、すっごい好み...。
「こん、にちは。ぼくは、Alan Herlandといいます。よろしくおねがいします」
ぎこちない日本語で挨拶されて、我に返る。
『私は杏奈。楽しく過ごそうね!!』
精いっぱいの笑顔で返す。
でも、ごめんなさい...私、英語は話せるけど話す内容がないんだよね...。
みんな、こういう時どうやって話すんだろう。
「自己紹介が済んだら帰っていいからなー。スーツケース持ってやれよー」
ちょうど先生の許しも出たから、帰ろうかな。
さすがにお母さんも学校に着いてるだろうし。
『今から家に行くよ。分かった?』
「OK.」
『えっと、私の幼馴染の愛翔も一緒だから、よろしくね?』
彼が頷いたのをみて、私は愛翔を見る。
「愛翔ー?一緒に帰るよ、どうせ隣だし」
「了解」