ずっと貴方を想っています。
『誘われてる?』
訝しげな声で尋ねられた。
まぁそうだよね。
不審って言われたら、不審か。
『愛翔のお母さんがね、家に来ないかって言ってくれたんだ』
『ああ、そういうこと』
納得したみたいに頷いた。
『じゃあ、ルークと居られるんだ』
『もちろん。私も愛翔に聞きたいことがあったからね。ちょうどよかったんだ』
ふーん、とチョコレート菓子を咥えながら返事をするアラン。
...順応性高すぎない?
いいけど、っていうか、そっちの方が有難いけど。
まぁいいや。
『じゃあ、行こっか』
「うん!」
頷いた顔に、少し驚いた。
とても眩しい笑顔で、心の底から楽しみだという思いが感じられたから。
思わずふいっと顔を背けてしまったのだけれど、申し訳なくて、彼の服の袖を軽く引っ張りながら愛翔の家に向かった。