だから何ですか?Ⅱ【Memory】
限界点の突破。
それでも亜豆自身が我慢できないと響かせたのだから抑制する必要もないと思った矢先。
「っ・・・あっ、や、やっぱり、ダメッ、待って」
「あっ?」
「む、無理無理無理・・んっ・ここ・・明るい、」
「今更なんだよ。明るいから恥ずかしいとか___」
「絶対に伊万里さんの攻め姿に悩殺される!」
「・・・・・・」
「昨夜は暗くてあんまり明確じゃなかったけど、こんなはっきりくっきりなとこでそんな姿私に晒したら惚れますよ!?惚れ込みますよ!?もう愛情の暴力で凶器ですよ!?」
あっ・・・限界、
「・・・・っ・・・ブハッ、あははははは!!お前笑かすな!」
「なっ、至って真面目ですっ!!」
「だから、そのマジな訴えが余計に笑えるんだって、あははは」
「っ~~伊万里さんは私が伊万里さんのストーカーだって自覚がな・・んんっあ____」
分かった分かった。
とにかく俺が大好きだって分かったから。
とにかく黙って食われとけって。
後はもう必然?
貪られる予定が貪り尽くしての時間は割愛。
とにかく愛で尽くした果ては・・・
「・・・・・どうしましょう?」
「フッ・・・何が?」
「もう本っ当・・・マズいですコレ、」
「ん~?何?今更羞恥心に苛まれ__」
「散々妄想してた以上なんですよ、伊万里さんとのこういうの!」
「・・・・・」
「も・・・嬉しすぎて馬鹿になりそ、」
更に小さく独り言のように『本当にどうしよう』なんて声を拾い上げた時には・・・なんかこっちが羞恥負けした気がする。
流石、亜豆節。
だって、おい、ちょっと待て。
「・・・っ・・妄想ってなんだ?!ってか、妄想してたのかよ?!」
「・・・いけませんか?実害は出てない自己満足だと思うんですが」
「おまっ・・・またそう言う事を真顔でサラッと・・。いや、いけないとかそういう事じゃないんだけど、」
「そんな驚きます?脳内でつきあったり、キスしたり、その先だって、好きな人がいれば想像しちゃうの結構当たり前じゃないですか?」
「そうなんだけど・・・っ・・なんて言うか・・・自分がそういうオカズ的な扱いされてると宣言されるとなんか・・・」
「オカズじゃないです」
「・・・・」
「メインディッシュです」
「っ・・・出ると思ったよ亜豆節」
オラッ、と真顔で堂々と宣言してきた亜豆の顔をアイアンクロウ。
勿論自分の羞恥を誤魔化す目的大な切り返しで、更に言えば急上昇した欲求を誤魔化す為。