だから何ですか?Ⅱ【Memory】




当てはめられたネーミングの配色には異を唱えたいと眉をしかめ、自分の及ばぬ噂話の疲労には『もう止めた』と持っていたペンを放った。



「もう、人の恋愛とか放っておけよなぁ・・・」



何でみんなして自分に凡そ関係ない恋愛話であんな風に盛り上がれるんだ?


俺が誰と付き合おうが、どんな恋愛沙汰になってるとかどうでもいいじゃん!?


あああ~、もう面倒くせぇ。と、心底うんざりしながらパソコンの電源を気分荒れて落としたタイミング。



「自分に関係あったら関わっていいって事ですよね?」


「・・・・えっ?」



間の抜けた声だと自分で思う。


荒ぶっていた感情もその一瞬にあっさりと吹き飛ばされ、只々呆ける。


それくらいに予想外の突っ込みで、そもそも自分の独り言のつもりであったから何か切り返しが来るなんて思って無かった。


でも、よくよく考えれば来るに決まってたか。と、今は小さく脳内反省会。


だって、小田じゃん。


そりゃあ、



「いっそ、伊万里さんも私と二股したらどうで__」


「却下!ないっ!ってか・・何言ってくれてんの!?」



なに『良い考えでしょ!』とばかりに胸張って言ってるんだこの子。


えっ?なんか最近壊れ気味?




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