うそつき 2
Chapter 1
「果乃〜、学校行くよ〜」
「は、はーいっ、待ってぇ〜」
新しい制服をまとって家を出る。
今日から私、高校生になりました。
男の子は苦手なままだけど、唯兎くんがいると思ったら頑張れる気がするの。
とは、言いつつも、去年と変わってしまったことがある。
唯兎くんのお母さん、美和さんが何年も前から決まっていたコンサートのために世界を回ることになった。
それで、1週間ぐらい前に、外国へ行ってしまった。
1年間、2人っきり。
唯兎くんが好きすぎて、心臓が持つ気がしません。
「ほら、果乃行くよ」
そう言って私に手を伸ばしてくれる唯兎くん。
なんのためらいもなくその手を取ると、唯兎くんは指を絡ませてくる。
しれっとこんなことしてしまうから心臓に悪い。
「果乃。男多いけどほんとに大丈夫?」
「…うん。ユキちゃんもいるし」
「は、はーいっ、待ってぇ〜」
新しい制服をまとって家を出る。
今日から私、高校生になりました。
男の子は苦手なままだけど、唯兎くんがいると思ったら頑張れる気がするの。
とは、言いつつも、去年と変わってしまったことがある。
唯兎くんのお母さん、美和さんが何年も前から決まっていたコンサートのために世界を回ることになった。
それで、1週間ぐらい前に、外国へ行ってしまった。
1年間、2人っきり。
唯兎くんが好きすぎて、心臓が持つ気がしません。
「ほら、果乃行くよ」
そう言って私に手を伸ばしてくれる唯兎くん。
なんのためらいもなくその手を取ると、唯兎くんは指を絡ませてくる。
しれっとこんなことしてしまうから心臓に悪い。
「果乃。男多いけどほんとに大丈夫?」
「…うん。ユキちゃんもいるし」
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