うそつき 2
悪い意味での相乗効果が。




「あ、あの…」




そう声をかけると、葵衣くんはこっちを向く。




「ん?」



「あ、えっと、あっちに行ってください」



「あー、そんな怖い?俺」




するとユキちゃんは立ち上がって葵衣くんを自席に戻す。



「はいはい、果乃ちゃんは男の子みんな苦手なの。近づかない」



「ふーん、そうか」




葵衣くんを席に座らせると、隣にいたイケメンさんも自分の席に帰っていく。



場所を見ると一番右の列だった。




そして、ユキちゃんが私の前の席に戻ってくる。



「ありがとう」



「ん、いいよー」



その後すぐに教室に先生が入ってきて、今日の授業は終わりとなった。




「果乃ちゃん、帰りどうするの?」



「あ、えっと、唯兎くんが…」




ユキちゃんが質問をくれたので、答えようとした時。




「果乃、帰ろー」
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