うそつき 2
Chapter 5
何が起こったのかわからない。
修学旅行から帰って来たら果乃に嫌われた。
僕、何悪いことしたんだろ…。
ため息をつきながら、リビングまで1人、とぼとぼ歩く。
修学旅行の間、家空けちゃったから拗ねてるのかな…。
リビングの開けっ放しにした扉を通ると翔が怪訝そうな顔をする。
「唯兎くん、何その匂い」
「匂い?」
「真宮先輩から、女の子の香水の匂いがぷんぷんしますね〜」
やよいちゃんが僕の服を掴んで匂いを嗅ぐ。
あー…。
「佐々倉さんのかな…?」
「ササクラ?」
佐々倉みやび。
今日の遊園地でつまづいてこけそうになったのを支えたんだけど…、あの時香水の匂いついたかなぁ。
「あ、だから果乃ちゃん拗ねちゃったのか」
「へ?」
秋帆ちゃんは閃いた、と言ったように手をポンっとついた。
修学旅行から帰って来たら果乃に嫌われた。
僕、何悪いことしたんだろ…。
ため息をつきながら、リビングまで1人、とぼとぼ歩く。
修学旅行の間、家空けちゃったから拗ねてるのかな…。
リビングの開けっ放しにした扉を通ると翔が怪訝そうな顔をする。
「唯兎くん、何その匂い」
「匂い?」
「真宮先輩から、女の子の香水の匂いがぷんぷんしますね〜」
やよいちゃんが僕の服を掴んで匂いを嗅ぐ。
あー…。
「佐々倉さんのかな…?」
「ササクラ?」
佐々倉みやび。
今日の遊園地でつまづいてこけそうになったのを支えたんだけど…、あの時香水の匂いついたかなぁ。
「あ、だから果乃ちゃん拗ねちゃったのか」
「へ?」
秋帆ちゃんは閃いた、と言ったように手をポンっとついた。