うそつき 2
Chapter 6
「果乃ちゃん、すごいよね。100走走るとか。



あたしなら絶対断るけどなぁ〜」





そう言ってやよいちゃんは空になったペットボトルをゴミ箱に投げ入れた。





そう。



修学旅行が終わってすぐに、体育祭シーズンがやってまいりました。



私は、体力がないことを自慢したところ100走だけの出場でいいって言ってもらいました。





「でも、100走だけでいいんだよ?



そのあとはみんなと遊んでたらいいんだから、とっても嬉しいよ?」




「いや〜、あたし、走るの早くないからね〜。



その誘い文句には乗れないわ〜」





そうかなー、やよいちゃんも、とっても早かった気がしたんだけど…。




「まぁ、果乃はクラスで1番早いからね、適任だと思うよ?」



「そうかな?ありがと」





今は体育祭の練習時間。




みんなは障害物競争とかの練習をしてるんだけど、やよいちゃんは3競技ぐらい入っていて、しかも全部補欠。
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