うそつき 2
お昼休み。
秋帆ちゃんとやよいちゃんとお食事タイム。
ユキちゃんは葵衣くんに誘われて購買へ行ってしまった。
「果乃ちゃん、さっきの勝負、惜しかったね」
そう。私の全力疾走は、佐々倉さんには勝てなかった。
ただ、少しあっちの子の体にカーブがあるというのでゴールが少し遅れてしまった。
あの胸は絶対に許さない。
「負けた、もうやだ」
「果乃ちゃん、頑張ってたもん。お疲れ様。
私はすごいと思うよ?あの子、陸上部員で1番速い子らしいから」
秋帆ちゃんはそう言いながら私の頭に触れる。
「…でも負けたもん」
「もー、負けず嫌いだなぁ」
そう言って笑うと秋帆ちゃんはお弁当の中から卵焼きを差し出した。
私はそれを口で迎えに行く。
「おいひい」
「それは良かった」
秋帆ちゃんはニコニコ笑ってお食事を再開した。
負けたくなかったな。
私の恋敵…。
秋帆ちゃんとやよいちゃんとお食事タイム。
ユキちゃんは葵衣くんに誘われて購買へ行ってしまった。
「果乃ちゃん、さっきの勝負、惜しかったね」
そう。私の全力疾走は、佐々倉さんには勝てなかった。
ただ、少しあっちの子の体にカーブがあるというのでゴールが少し遅れてしまった。
あの胸は絶対に許さない。
「負けた、もうやだ」
「果乃ちゃん、頑張ってたもん。お疲れ様。
私はすごいと思うよ?あの子、陸上部員で1番速い子らしいから」
秋帆ちゃんはそう言いながら私の頭に触れる。
「…でも負けたもん」
「もー、負けず嫌いだなぁ」
そう言って笑うと秋帆ちゃんはお弁当の中から卵焼きを差し出した。
私はそれを口で迎えに行く。
「おいひい」
「それは良かった」
秋帆ちゃんはニコニコ笑ってお食事を再開した。
負けたくなかったな。
私の恋敵…。