うそつき 2
私は唯兎くんに引っ付いたまま、目を瞑る。



すると、唯兎くんは私を抱き上げてソファに座った。



そうなると、私は唯兎くんに向き合った状態で唯兎くんの膝の上に乗っかった。



唯兎くんは私の顔を見てニッコリ笑う。




「〜っ、恥ずかしいっ」



「果乃が一緒にいたいって言ったんでしょ?」



「で、でも…っ」




ほんとに恥ずかしい。



もうどうしよう。



私が唯兎くんの膝から降りようとすると唯兎くんが私のことを掴んで離してくれない。



もう、なんでこの人はこんなに恥ずかしいことができるんだろう。



私、今絶対顔赤いよね…。



そう思って唯兎くんから顔を逸らすと、唯兎くんは強引に目を合わせた。



「〜っ、もうっ」



「果乃可愛い」



「うわあああ」



壊れたようにそう叫ぶと、唯兎くんは仕方ないなぁと言って離してくれた。



「…もういいもん。ご飯」
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