うそつき 2
「果乃が柚月の家に泊まってる間、僕、寂しかったなぁ」




わざとらしく笑って私の目を見つめる。




「か、和馬くんのお家に泊まってたんでしょ?」



「いっつも抱きついて寝てくれてたのになぁ。1週間、床で1人で寝てさぁ。



和馬僕の扱い雑だから、掛け布団しか用意してくれなかったし、体痛いなぁ」




「い、いや、あの…それは。唯兎くんが…」



「僕がなぁに?」




にっこり笑って威圧してくる唯兎くん。



唯兎くんにも非があるけど、口に出せない。



なんだか、威圧感?みたいなのが…。




「ナ、ナニモナイデス」



「そう、じゃあ。いいよね?」




そういうと、唯兎くんは体育館の壁に私を押し付けて、キスを落とす。



唯兎くんの舌が私の口の中に侵食してくる。




「…んっ、ちょっ…」




唯兎くんは胸を押しても離してくれない。



案外力が強い。
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