うそつき 2
「ふぇっ」



「ん。


今はこれだけで我慢して?ご飯食べたらかまってあげるから」



「わ、かった」




なにこれ、口にされるより恥ずかしい…。




私は口を隠すとトコトコとソファに戻った。




唯兎くんがご飯を作っている間、知らないうちに私は眠ってしまっていた。



足の短いペガサスがこける夢を見た。



ダックスフンドみたいで可愛らしい馬だった。




「…の、かの」



「ん、唯兎くん…?」



「起きて、お昼ご飯だから」



「ん」




目を擦って、席に着く。



オムライスにはまだ何も描いてない。




「唯兎くん、唯兎くん、私唯兎くんのオムライスにお絵描きしてあげる」



「ん?じゃあお願いしようかな」




そう言って唯兎くんのオムライスに描いたのはさっきの夢に出てきた足の短いペガサス。



「なに?これ、足短くない?」



「うん。ペガサス。さっき夢に出てきたの」
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