うそつき 2
「…なんかよくわからない夢見てるね」



「うん。このペガサスがただただこける夢を見たの」




そういうと、唯兎くんは面白い夢だね、と言って笑った。



唯兎くんの笑った顔は誰にも負けないくらい可愛かった。




そのあと、私の方にも同じものを描く。



上手に描けた。




「いただきます」



「いただきます」




オムライスを口に運ぶと、ふわっふわでとろっとろで、もう。




「美味しい」



「それは良かった」



「唯兎くんは将来いい嫁になるね」



「男だけどね」




唯兎くんはニッコリ笑うとすぐにペロリと平らげてしまった。



言ってしまうと、その後に私もすぐに食べ終わった。



美味しすぎる。



何これ、私料理しない。



絶対負けるもん。



去年のバレンタインに作ってくれたチョコレートケーキもとっても美味しかったし…。




唯兎くん、なかなかのハイスペックです。
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