うそつき 2
そう、和馬くんの妹、ユキちゃんも一緒に受験して、合格。



しれっと私は一個年上なんだけど、仲良くしてくれてる。




「うーん、それでも気をつけな、ね?」


「うん。わかってる」



唯兎くんはびっくりするぐらい過保護に私のことを見つめる。



「そんなに心配?」


「んー、というよりかは、変な男につけ狙われないかが心配。


果乃可愛いから」




苦笑いをしながらトコトコと前へ進む。



「そっかー、でも私のこと可愛いなんて思うの唯兎くんだけだから大丈夫だよ?」



「…これだから天然は」



そう言って唯兎くんはため息をつく。



「ほぇ?」



「学校、ついたよ。


僕、昇降口違うから、ユキちゃん見つけて、クラス表、見に行ける?」



「うん、大丈夫だと思うよ?」



「何かあったらすぐ連絡頂戴」



「わかったー」



そう言って唯兎くんは2、3年生が集まる昇降口へと歩いて行く。
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