うそつき 2
そんなことになったら私部活来れないし。



なんだか、柚月たちが男の子の視線をもろに浴びてて怖いし。



先が思いやられるなぁ…。



ちらっと男子の方のテニス部を見ると、唯兎くんが見知らぬ男の子とストレッチをしていた。



お友達かな。



すると、柚月は私の肩をぽんぽんと叩いて呼び戻す。




「果乃、友達誘って見たら?」



「んー…、そうしようかな…」




でも、ユキちゃんは部活入らないって言ってるし…。



今日初めて話したけど、明日秋帆ちゃんとやよいちゃん、誘ってみようかな…。



嫌がられたり、しないかなぁ。




「果乃、とりあえずやる?体操服なら貸すけど」



「う、うん。貸してくださいな」




不安を胸に抱えつつも、練習に参加させてもらう。



柚月と咲良は私と違って1年もしてるから、流石に手を抜いてもらわなきゃ困るなぁ。



2人とも元の運動神経がいいからなぁ。
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