うそつき 2
そんなことを思いつつ、借りたラケットを握りしめて構える。
「果乃〜、行くよ〜」
そう言って軽ーく打ってきてくれたのは咲良。
これならまだ、私だって打ち返せるもん。
伊達に基礎練ばっかしてたわけじゃありませんっ。
打ち返したボールはどこか違う方に飛んでしまったけど、当たっただけマシ。
そう、当たっただけマシ。うん。マシ…。
早く強くなりたいなって思います。
その後柚月がガチでボールを出してきて、ビビって避けると、後ろで構えていた見知らぬ先輩が打ち返してくれたようで私の頭上を飛ぶ。
「柚月!初心者さんなんだからもうちょっと打ちやすいボール出しなさいよっ」
そしてガチギレ。
2年生は2人しかいないそうだから3年生ってことだよね。
私は振り返ってペコリと頭を下げる。
「失敗しちゃってすいません」
「いいよいいよ、最初はみんなそうだから。頑張って練習しましょうね」
「果乃〜、行くよ〜」
そう言って軽ーく打ってきてくれたのは咲良。
これならまだ、私だって打ち返せるもん。
伊達に基礎練ばっかしてたわけじゃありませんっ。
打ち返したボールはどこか違う方に飛んでしまったけど、当たっただけマシ。
そう、当たっただけマシ。うん。マシ…。
早く強くなりたいなって思います。
その後柚月がガチでボールを出してきて、ビビって避けると、後ろで構えていた見知らぬ先輩が打ち返してくれたようで私の頭上を飛ぶ。
「柚月!初心者さんなんだからもうちょっと打ちやすいボール出しなさいよっ」
そしてガチギレ。
2年生は2人しかいないそうだから3年生ってことだよね。
私は振り返ってペコリと頭を下げる。
「失敗しちゃってすいません」
「いいよいいよ、最初はみんなそうだから。頑張って練習しましょうね」