うそつき 2
そう言って笑う先輩。



名前は優花先輩というらしい。



綺麗な名前。




あと何人か先輩がいるみたいだけど、名前までは覚えられなかった。




終わりは私の方が早くて制服に着替えたあとはのんびり柚月と咲良のラリーを目で追っていた。




唯兎くんは着替えたあと、声をかけてくれた。




「果乃、帰ろう」



「はーい」




家までのんびり歩く。



今日は、流石に疲れた。



授業もある程度はあったし、久しぶりの運動な訳だし。




「大丈夫?体調悪くない?」



過保護な唯兎くんは私の手を強く握って問いかける。



こういうのは思ってることをしっかり言ってしまうのが私なので。




「疲れて眠いよ…」



「そうだよね。授業中でも眠い時は寝た方がいいよ。



僕もよく寝てる」



そう言って笑う唯兎くん。



にこにこ笑顔が可愛い。



私も笑いかえす。
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