うそつき 2
「激しく同意。果乃ちゃん。私は?」




そう言って手を広げてくれる優花先輩。



でも優花先輩は、秋帆ちゃんを取っちゃうライバルさん。



私は少し不機嫌になって、プイッとしてしまう。




「あぁ…、果乃ちゃんに嫌われてるよ〜」



「…秋帆ちゃん、取っちゃうもん」



そういうと、空間は少し止まる。



そして秋帆ちゃんがぎゅーっと抱きしめてくれる。



「何この子ほんとかわいい。妹にしたい。年上には見えない」




秋帆ちゃんはつぶやく。



なんだか、最後は貶された気もするけど、喜んでくれてる?みたいで嬉しい。




「うさぎさんみたいな子だね…、かわいい。私も抱きついてもらいたい」




そういうと、優花先輩は柚月を呼ぶ。



相手のいなくなった咲良も付いてくる。




「柚月、このうさぎさんはあなたの子ということでよろしい?」




今すぐにこの可愛さを共有したい、と言って、優花先輩は飛び跳ねる。
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