うそつき 2
「そんなわけないじゃん。
…ほら、果乃ちゃんも行こう?」
「うんっ」
校内をユキちゃんの後ろに隠れて歩く。
男の子、多いなぁ…。
大きいし、なんだか壁みたい。
「果乃ちゃん、ここ」
「ここの教室なの?」
わいわい騒がしいかと思いきや、みんな新しい環境に緊張してしまっているのか、声がほとんど聞こえない。
しかも、なんだか男の子が多いみたい。
どうしよう。
ユキちゃんの服の裾を強く握りしめてしまう。
「大丈夫だよ。私いるから。多分、名簿的に前後でしょ」
ユキちゃんの名前は『沢城友希』。
だから、多分私の名前の『城ヶ崎果乃』っていうのの、前に来るんだと思う。
黒板に貼ってある席順を見たらその予想はバッチリ当たっていて。
「よ、良かったぁ」
「そうだね、私も果乃ちゃんがすぐ近くにいて一安心だよ」
…ほら、果乃ちゃんも行こう?」
「うんっ」
校内をユキちゃんの後ろに隠れて歩く。
男の子、多いなぁ…。
大きいし、なんだか壁みたい。
「果乃ちゃん、ここ」
「ここの教室なの?」
わいわい騒がしいかと思いきや、みんな新しい環境に緊張してしまっているのか、声がほとんど聞こえない。
しかも、なんだか男の子が多いみたい。
どうしよう。
ユキちゃんの服の裾を強く握りしめてしまう。
「大丈夫だよ。私いるから。多分、名簿的に前後でしょ」
ユキちゃんの名前は『沢城友希』。
だから、多分私の名前の『城ヶ崎果乃』っていうのの、前に来るんだと思う。
黒板に貼ってある席順を見たらその予想はバッチリ当たっていて。
「よ、良かったぁ」
「そうだね、私も果乃ちゃんがすぐ近くにいて一安心だよ」