うそつき 2
ほんとにダメかもしれない…。




「水分、もらっていいですか…」



「ああっ、ごめんね!」




そう言ってマネージャーさんが唯兎くんを離れて私の元へ走ってくる。




「す、すいません」



「こっちこそ、気づかなくてごめんねっ」




マネージャーさんはペコペコと謝ってくれる。



謝ってくれるのは嬉しいんだけどこのボトルの蓋閉めたの誰…。



きつく閉めすぎじゃない…?




「開けて、ください…」



「え?固かったかな?」



そう言ってボトルの蓋をこじ開けてくれる。




「すいません…」




そう言って、私はボトルの中のドリンクを飲む。



あぁよかった…まだ死なないで済む…。




「果乃ちゃんほんとに大丈夫…?」




秋帆ちゃんは私の横にしゃがみ込んで顔を覗き込む。




「もう、大丈夫…。ありがとう」



「そっか、よかった」
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