カラフル
『あっちも拓海って?なんだもうラブラブじゃーん。』
「お前は女子高生かっ!」
電話口に怒鳴るがそれは逆効果だったらしい。
賢たちは怯むどころがテンションを上げる一方だ。
「あーもー!」
『まぁたった3日だし、今まで接点無かった分、仲良くなれば?』
賢はそれだけ言ってさっさと電話を切った。
恐らく、今ごろあっちでは盛り上がってる頃だろう。
この必然だった偶然に、喜んで良いのか悪いのか。
「……分かんねぇー。」
拓海は複雑な気持ちで布団の中へもぐった。
まぁ少しなら喜んでも、ばちはあたらないだろうか?