カラフル



頭が真っ白になった。

物凄い音とともに身体が倒れるのが分かった。

「―――……。」

「っ!」

目を閉じて、次に開いた時にはすぐ近くに拓海の顔があった。

「え、え!え?」

あまりの突然の事に理解が出来ない。

「た、拓海く…ん…?」

「ん……ってぇ…。凪、怪我無いか?」

拓海に上目遣いで見られて心臓が跳ねる。

「だだだ大丈夫っ!それより拓海くんはっ!?」

「……おう…多分、平気…。」

が、拓海の身体が凪にのしかかった。

拓海の意識が途切れたのを凪にしっかりと教えていた。










「軽い脳震盪ね。特に問題は無いわ。起きるまで寝かせてあげなさい。」

「はい。有難うございます。」

あの後、物音を聞き付けたクラスメイト達が来てなんとか拓海を保健室に運んだのだ。

拓海が殺されそうになっていたがなんとか誤解を解いた。



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