カラフル



変なの。
気持ちが昨日とは正反対だ。

そんな事を考えている内に凪は学校へと着いた。

拓海の下駄箱を見てみると既に靴が入っていて、学校に来ている事を示していた。

少し、教室への足取りが重くなった。





重たい身体を引きずって着いた教室に、拓海の姿はなかった。
少しホッとする。

でも靴はあったはず。

「…………?」

どこに行ったんだろうか。

そんなに私に会いたくないとか?

「っ!」

傷付く。

だけど泣いてる暇はない。

今日は文化祭。
皆の思い出になる日。

そんな日に暗い気持ちは禁物だ。

凪は鞄を置いて、準備に取り掛かった。



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