カラフル



「今日が本番です!皆さん宜しくっ!」

「「うぉ―――!!」」

教室が割れそうな程響くクラスメートの声。

皆楽しそうだ。

気合いを入れて。

凪は携帯と資料を片手に1人、ガッツポーズをした。

「良いー?私の携帯番号ここに書いとくからー!
問題が起きたら言ってねー!」

凪はそう言って教室から飛び出した。

凪は自分のクラスだけでなく、学校全体を見回りしないといけないのだ。

委員長がもう少し使えればな、なんて失礼な事を考えてみたり。

でも正直、見回りで教室にいられない事で少し安心している。

HRの時にはいた拓海の姿を見ずにすむから。



.
< 40 / 61 >

この作品をシェア

pagetop