カラフル



でもとりあえず今は逃げる事が最優先だ。

俺は凪の手をとって階段を一気に駆け降りた。

「凪っ!急げ!」

「きゃっ!」

俺達がいたくなった後の廊下には騒ぐ声が一段と大きくなっていた。










「はぁ……。」

たどり着いた先は人気のない教室だった。

ドアを閉めてその場に座り込む。

流石に疲れた。

横を見るとすっかり疲れきっている凪がいた。

「大丈夫?」

息を整えながら聞くと凪は小さく頷いた。

そんな君も可愛いと思える俺は相当重傷だ。

「眠…。」

「寝ていいよ?」

俺がそう言うと凪はすぐに寝てしまった。



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