昼休みが終わる前に。
あれから十二年も経つというのに、いまだに立ち直れないまま、いたずらに時間だけが過ぎていく。
たった一年半しか一緒に過ごしていない仲間と恋人だったけれど、私にとってその一年半は、千年分の価値があった。
自分も死ねば、みんなと同じところに行けるのかなって、何度も考えた。実際に命を絶とうとしたこともある。それを泣きながら止めたのは、いつも両親だった。
大切な両親を悲しませないためには、どんなに苦しかろうと、生きるという選択肢しかなかった。
だから私は生きていくために、このぽっかりと穴の空いた心を様々なもので埋めようとした。
お酒、たばこ、男……
しかし何をしても、この穴がふさがることはなかった。それどころか、心の穴を埋めようとしてもがけばもがくほど、蟻地獄のような深みにはまっていくだけだった。