昼休みが終わる前に。
タイムリープ先が十二年前の10月16日から始まって、翌日になると日付が一日進んでいて、今日は18日だった。
このまま日付が一日ずつ進んでいくと、修学旅行の日、つまり10月25日は七日後。
そして旧校舎の取り壊しが始まるのも、
ちょうど七日後——
風が吹き付けたのか、窓がガタガタと音を立てて揺れた。
修学旅行の日と、旧校舎取り壊しの日が重なっている。とても偶然だとは思えなかった。
一日に一度、昼休みのたった一時間だけ行くことのできる十二年前の教室。
その世界は、運命を変えようと必死にもがく私に背を向け、ただ静かに、一歩、一歩、終わりに向かって進んでいる。
それを悟った瞬間、怖くなった。恐怖が全身を駆け回り、私は頭を抱えて叫んだ。