狼に食べられた如来様。
「「「おっす!!!」」」
爽やかな、それでいて暑苦しい返事は、耳に残響する。
そんな私をよそに、話を進め始めたのは逢狼。
「早速だが、本題に入ろう。北の妖怪は、自己進化する高能系の生物だ。千年と言われる年月を生きてきた『奴』の全貌は誰も知らない。しかして三年前、俺の愛する亞嶬が、己が力を使い、北の妖怪を封印した。周りは安堵ともに穏やかな日々を取り戻しつつあった。が、ここ最近、北の妖怪復活説が出てきた。
爽やかな、それでいて暑苦しい返事は、耳に残響する。
そんな私をよそに、話を進め始めたのは逢狼。
「早速だが、本題に入ろう。北の妖怪は、自己進化する高能系の生物だ。千年と言われる年月を生きてきた『奴』の全貌は誰も知らない。しかして三年前、俺の愛する亞嶬が、己が力を使い、北の妖怪を封印した。周りは安堵ともに穏やかな日々を取り戻しつつあった。が、ここ最近、北の妖怪復活説が出てきた。