読めない彼の愛し方
「不安にさせてごめん。
だけど何がののかをそうさせてる?」
「コンパ、、
いい人いた?って。」
「え?それは佳乃ちゃんのことだけど?」
…え?佳乃?
「え?もしかして自分のことだと思ってたの?
ののかには俺がいるじゃん。」
これは夢だろうか?
「…でも、行ったら?って…。」
「そりゃ、いい気はしないけど。
ののかは優しいから困ってる友達を
放っておけないでしょ?
佳乃ちゃんの為なら行くだろうなって。」
と言って、頭を撫でてくれる。
「…ごめんなさい。
行ってない。ヤキモチやいてほしくて。」
返事が怖くて
顔を上げられない。
「…そっか。ごめん。
俺も悪いよな。
最近ののかが元気ないの、
気付かないふりしてた。」
「え?」
「いつでも100%で好きを伝えてくれる
ののかに甘えてたんだ。
言葉が無くても伝わるだろうって。」
「諒、」
「俺さ、マイペースだし勝手だし
面倒くさがりだけどさ。
ののかだけは手放したくないよ。
ちゃんと将来のことも考えてる。
どうしたら俺の気持ち伝わるかな?」
「じゃあ何で!?
何で…!?」
怖くて次の言葉が出てこない。
「何でも聞くから言って。」
「茜って誰?
どうして家に泊めたの?」