読めない彼の愛し方


そこには諒が座っていた。

「ののか、お誕生日おめでとう。
生まれてきてくれてありがとう。」

久しぶりに見る彼の姿に
さっきあんなに泣いたのに
また涙が止まらない。


「…ど、して」


「俺が佳乃ちゃんにお願いしたんだ。
どうしても会いたくて。」


と、わたしのスマホを指差す諒。


そこには佳乃からLINEが。

【今の、ののかなら大丈夫だよ。】



「…佳乃。」


スマホを見ていると


「ののか。」




諒に呼ばれて、顔をあげる。















「ののか、好きだよ。」

< 22 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop