読めない彼の愛し方


その後、2人でロールキャベツを食べた。

彼はいつも通り。
わたしはイライラやモヤモヤが集まり
虚しささえ感じる。


「これ食べたら、帰るから。」


静かに口を開くと

「送ろうか?」


と、返ってきた。






そんな言葉待ってない。

「行くな。」

一言言ってくれるだけでいいの。



そんな願いも届かず
彼とは駅で別れた。










そして、夜。


「ののか〜!」

今日は傷心の佳乃と
飲み明かすことにした。

「今日は飲もう!
そして忘れよう!!」


ふたりでよく行く居酒屋に行き、
いつもの料理を頼みお互いを慰め合った。



「あれ?佳乃?」



呼ばれた方を見れば
私たちと同じ年くらいの男性ふたり。


「わー!まっちゃん!けんちゃん!」

聞けば佳乃の高校の同級生らしい。

久しぶりで話も尽きない3人。


「一緒に飲もう!」


と、ふたりも座って飲み始めた。





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