読めない彼の愛し方
「へーののかちゃんは
彼氏のこと大好きなんだねー。」
3人に諒のことを聞かれて
話し出した。
「でも、彼の気持ちが
よく分かんないんだよね。
わたしばっかり好きな気がしてさー。」
聞き出し上手な3人と
飲んでいるとお酒が進む。
「わーん!
愛されたいよーー!」
と、泣く真似をして
グラスを空けた。
♪〜♪〜〜
ふとポケットのスマホが震える
「あ、諒からだ!」
珍しい諒からの着信に驚く。
「いいじゃん!早く出な!」
そう言われ、席を立つ。
「もしもし?諒?どしたの?」
「ののか、今どこ?まだ外?」
「まだ飲みに行ってるよ。」
「そっか、ならいいや。」
ん?どうしたんだろ?
「何かあった?諒はもう家?」
「俺もまだ出かけてる。
何にもないよ。じゃあ。」
「あっ!待って。
今日お家行っていい?」
「…」
…あら?無言。
「…うーん。今日はダメ。」
まさかの答えにキョトン。
「あっ、そうなんだ。
分かった。ごめんね。じゃあね。」