俺にもっと溺れろよ。
「まだ、彼女って確定した訳じゃないんだし、一度話してみよう?」
......わたしは、絶対彼女じゃないって思うけどね。
「......え?」
風ちゃん、付け加えて何か言った?
小さな声で話すから、よく聞こえなかった。
「何か、言った?」
「ううん、何も言ってないよ!」
なんか、凄い慌ててない?
わたしの聞き間違いだったかな......。
「もぉ、桃花そんな顔しない!
せっかくの可愛い顔が台無しだよ?」
......可愛い顔はさすがに、お世辞だろうけど。
励ましてくれて、ありがとう風ちゃん。
「ありがとう。
...........もう少し気持ちの整理が出来たら、頑張ってみようかな」
「......うん、ゆっくりでいいからね
それでこそ、南 桃花よ!」
だから、あと少しだけ待って欲しい。
しっかり、気持ちに余裕ができるまで......。
わたし、風ちゃんが居なかったらこんな気持ちには絶対ならなかった。
本当に感謝しかないよ。
「わたしは、桃花のことずっと応援してるからね!」
優しすぎる親友に救われた日だった。