俺にもっと溺れろよ。
♡
────次の日。
「わあぁ、間に合った!」
目覚ましかけるの忘れてたわたしは、案の定寝坊した。
そして、全速力で学校に向かって、ギリギリで今教室に着いたところだ。
「桃花〜おはよう!
危なかったね〜!」
走りすぎて、息するのが苦しい。
......フウゥと深呼吸する。
「ふ、風ちゃんおはよう〜!
寝坊しちゃったの〜」
ほんとに、遅刻寸前で危なかったんだから。
......え?風ちゃん、なんかニヤニヤしてない。
「桃花、先週よりも少しだけ元気出たみたいで良かった」
「え?」
「なんか、そう見えたから」
風ちゃんは、ほんとに凄いな。
わたしのことはなんでもお見通しだ。
「あのね、風ちゃん!
わたし、あと1週間したらちゃんと朔先輩に聞くし、ちゃんと自分の気持ちも最後に言うって決めたんだ」
風ちゃんにだけは、このこと伝えておこう。
「桃花が、決めたことだから何も言わないよ。
あとは、桃花次第!頑張ってね」
......わたし次第か。
どんな結果になろうとも、前を向けたらそれでいい。