俺にもっと溺れろよ。





「......す、す......」



"好きです"その言葉が、喉の奥に詰まって出てこない。

前まではあんなに簡単に気持ち伝えれてたのに。


────ドキンドキン。


胸の鼓動が収まらない。
朔先輩の言葉が今も信じられない......。



「......す?なに......?」




少し意地悪に聞こえるその声が物語ってる。


......朔先輩。絶対、分かってる。

わたしがまだ朔先輩のことが好きって。


だから、わざとあんな言葉言ったんだ。

わたしにわざわざ言わせるために......。

前も思ったことがあるけど、朔先輩って意地悪なとこありますよね......?

きっと、そんなとこも好きだと思ってるわたしはもう重症だ。


......ねぇ、朔先輩。


わたしも、1回しか言わないですよ......?

しっかり聞いてて下さいね?



「......好きです......」



い、言ってしまった。

改めて、言うとなると凄く恥ずかしい。



「もう、嫌いになんてなれる訳ないじゃないですか......」



毎日好きが増えるぐらい、これ以上好きなる人なんてきっと現れないって思うぐらい、あなたに恋してます。




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