俺にもっと溺れろよ。
南が思っている以上に俺は......。
お許しくださいって書いてあるけど、そんなの無理に決まってる。
ちゃんと話すまで、許してあげない。
こんなに俺が振り回されるとか聞いてないし。
でも。
しょうがないからちょっとだけ、泳がしてあげる。
だけど、、、
......捕まえた時は、ちゃんと理由話すまで帰してあげないから。
*
──── 1週間後。
「......えっと、食堂は......」
学校の案内板を見ている南を見つけた。
手紙を貰ったあの日から、何回か話しかけたけど、結局避けられたまま。
もう、充分待ったし捕まえていいよね。
そろそろ限界だし......。
後輩にこんなに、振り回されて俺が我慢出来るわけない。
......ほんと、充分待った方。
南はきっと、俺がもうあの手紙のことを理解して南のことなんも思ってないとか思ってるんだろうな。
手紙理解してくれたんだって呑気に思ってそうだし。
......俺に、1週間泳がされてるとは知らないんだろうな。
──── グイッ。
「......えっ!」
そして、そんな南の腕を掴んで、空き教室に連れ込んだ。