俺にもっと溺れろよ。




ほんと、南が悪いよな。



「......朔先輩の彼女。



嬉しい......」




......そういうとこ。

そんな可愛い顔、この状況で見せられて耐えられるような男じゃないよ俺。


......お願いだから。

俺以外にその笑顔は見せないで。



「......なぁ、なんでそんなに可愛いこと言うかな」



「......えっ!なんでって......んんっ!」



可愛すぎるからこういうことになるんだよ。

俺だって男だし。



「......ま、また......」



南は、2回のキスでぐったりな様子。


これだけで、ヘタってちゃこれからもっと大変になるよ......?



「ふっ、顔真っ赤すぎ......」




そんな顔は、俺だけに見せて。

今は、我慢するけど、言葉でも行動でも......次俺を煽ったら、どうなるか分かってるよね。



「でもこれは、俺のこと勝手に避けた罰」



この言葉は、言い訳に決まってる。




「桃花、覚悟しといてね......」




......覚悟しとかないと、凄いことになっちゃうから。



あまり可愛いことはしないでね......?





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