俺にもっと溺れろよ。
糖度は高め!?
♡
*
「......ちょっと、桃花!!
昼休み帰ってこないなって思ったら、5時間目も授業に帰ってこなかったし......どこ行ってたのよ!?」
「風ちゃん、本当にごめんなさい......」
今は、5時間目と6時間目の間の休み時間。
目の前には、怒っている風ちゃん。
そりゃ、怒って当たり前だよね。
......わたしは、昼休みはあのまま朔先輩に連れ去られて、それから誤解が解けて......。
そして......そこからは朔先輩が離してくれなくて、とうとう5時間目まで突入してしまった。
そう。わたしは、初めて授業をサボってしまった。
昼休みも、風ちゃんとご飯食べるはずだったのに......。
わたしは、本当に情けない人だ。
......でも。
反省しなきゃいけないのに。
さっきのことが夢のように頭に浮かんでくる。
......本当に夢じゃないよね......?
「......ちょっと桃花!なに、ニヤニヤしてんのよ!」
「えっ!」
風ちゃんにそう言われて、驚く。
......わたし、今。顔ニヤけてたの!?
さっきのこと思い出して、ニヤけるとか恥ずかしすぎる......。