俺にもっと溺れろよ。

「きっと......なにかいいことあったのよね？


もう！全部話してくれたら許してあげる......」



少し怒っている口調とは反対に、微笑んでくれる風ちゃん。



「......風ちゃん、本当にごめんね。


ありがとう......」




......優しすぎるよ。


昼休みのことほったらかして、授業までサボってしまった私を許してくれる。


本当に尊敬しかない。わたしも、もっと見習わないと。


......ちゃんと言うね。

わたしは、風ちゃんがいなかったら、きっと朔先輩とこんな展開にはならなかったと思う。



「......あ、あのねわたし......」



「......うん」



「さ、朔先輩と付き合うことになったの......」



「......へぇぇ〜、そうなのね。



って、ええぇえ！！！」



一瞬、普通に返事したから「あれ？」って思った......。


だけど、、、

すぐに教室に風ちゃんの叫び声が響いた。




「......ふ、風ちゃん！


し〜だよ！！！」



み、みんな、私たちの方向いてるよ......。