俺にもっと溺れろよ。
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──── 文化祭当日。
本校の生徒達に、他校の学生や地域の大人達。
まだ、文化祭は始まったばかりだと言うのに、ガヤガヤと盛り上がっている。
「やっと、本当の文化祭って感じだね!楽しみ!」
「今日が本番だからね〜」
一応、2日間に渡って文化祭は行われる。
1日目だった昨日は、出し物や模擬店などはなく、展示とかを見て回るだけだった。
つまり、今日が本当の文化祭みたいなもの。
今日の賑わい具合は、昨日の比にならない。
「早瀬先輩と回る約束してるんでしょ?」
「......うん、してるよ!」
昨日まで、文化祭の準備がお互い忙しくて、中々話す機会が作れなかったので、最近は、メールとか電話でやり取りしていた。
お昼は、一緒に食べられる日はあったけど、放課後は中々一緒に帰られなくて......。
だから今日。久しぶりに、朔先輩にしっかり会えるんだ。
......へへ、嬉しすぎる。
「朔先輩のクラス、警察喫茶やるんだね!
風ちゃん、一緒に行こうね〜!」
「もちろん、行こう!」
今朝、今日の出し物や模擬店など、どこのクラスが何をやるのか分かる紙が配られた。