俺にもっと溺れろよ。
「あぁ〜、俺の彼女にしたかったな......」
「え、陽翔くんも今なにか言ったよね?」
また、ガヤガヤしすぎて聞こえなかった。
もぉ、わたしの耳働いてよ〜。
「ううん、なにも言ってないよ」
聞こえてなくてよかったって、今言った?
また、わたしの聞き間違いかな。
なんか、陽翔くん少し顔赤いし、焦ってる感じするけど大丈夫かな?
あっ、もしかして人に酔っちゃたとか......かな。
「陽翔くん、顔赤いけど大丈夫?」
そう言って、手を陽翔くんのおでこに当てる。
......う〜ん。熱はなさそうだけど。
でも、陽翔くん。さっきよりも顔赤くなってる気がする。
「......前も言ったことあるけど、それわざとやってるの?それとも天然?」
「......え、天然?」
......なんだがわたし最近、天然って言われること多くなった気が。
全然、違うんだけどな。
「わたし、天然じゃなくて人工だよ?」
「ぷっ......わざとなわけないか......」
なんだか、陽翔くんは参っている様子。
わたし、なんか変なこと言ったのかな?